• 昨年度から大阪大学で、全学共通の「基盤教養教育科目」というカテゴリーで「ちがいをたのしむ」という授業を担当させていただいています。開講時限が月曜1限のため、「歌でも歌うか〜」と北インド古典音楽をテーマにしました。
    今期、授業は4回目が終わったところで、近代インドにおける記譜法の導入やそれによる楽曲(バンディッシュ)の記録、音楽学校の設立について簡単に説明するとともに、師匠から直々に習う仕方について私自身の経験も併せて伝えつつあるところです。
    この授業の第7回で、サーランギー奏者のナカガワユウジさんにゲストとして来ていただけることになりました。演奏家としてインドでもご活躍のナカガワさんのお話を伺うのを、私自身とても楽しみにしています。

  • bandish_Bāgeśrī

    Rāg Bāgeśrī, Drut Tīn-tāl
    sthāyī:
    jo hamane tumase bāta kahī,
    tuma apane dhyāna men magana rahe piyā tanaranga bedardī
    antarā:
    prīta rīta kachu nā tuma jāno
    ho nādāna jagata kī rīta
    umanga mana men jāgī bedardī

    जो हमने तुमसे बात कही,
    तुम अपने ध्यान में मगन रहे पिया तनरंग बेदर्दी
    प्रीत रीत कछु ना तुम जानो
    हो नादान जगत की रीत
    उमंग मन में जागी बेदर्दी

    あなたにあれほど話しかけたのに
    あなたは自分の思いに耽ったまま。愛しい人よ、なんてつれない人。
    あなたは恋の機微を少しも知らない。
    世のならわしにも疎い、うぶな人。
    私の心には恋のときめきが湧き起こったというのに、なんてつれない人。

    ※スターイーの二行目にあるTanarangaはこのバンディシュの作者の署名と考えられる。Gwalior GharanaのKrishnarao Shankar Panditの弟子であるVishvanath Rao Ringe ‘Tanarang’ (1920–2005) のことで、彼のウェブサイトでも、彼が作詞作曲したバンディシュとして掲載されている。
    https://tanarang.com/raag-bageshree/
    https://tanarang.com/about-acharya-tanarang/